英国の思い出、2013
先日はボーダーユニオン・ショーの記事を書きましたが
その中で、バースディケーキの話もありましたね

実はボーダーユニオン・ショーの前日は、私の誕生日でした。

ここ15年以上、私は誕生日を英国で迎えています。
LRCショーの日程が、6月第二土曜日なので
必然的に、14日はイギリスに滞在している事が多いのです。

当然、時差があるのため、私は自分の誕生日である14日が
一体本当はいつなのか、何となく分からなくなっていたので
誕生日を無かった事にして、年を取っていないと決めていましたが
FBの普及で、誕生日は知れ渡り(書かなければ良かった・・・)
当日は、サウジーとジョンが「ハッピーバースデー!!」と
ハグしてくれたのでした。

しかし、今年の誕生日ほど悲しい日はありませんでした。

ウエールズに到着した日、キッチンには2頭のハウスドッグがいました。
前出のモンスーンと、もう一頭は心なしか痩せて、コートが赤茶けていました。

誰だろう・・??と思っていると
ジョンが説明してくれたのですが、私は最初意味が分かりませんでした。

ジョンは、この子は、ブリーズだと言います。

あまりにも変わっていたのと、私の英語力では
医学的な説明を瞬時に理解できなかったので、意味が分からなかった上
もうすぐ死ぬ・・・という意味の事を言うので
何度も聞き返すのが憚られたのでした。

しかし、説明をじっくり考えてみると
あの素晴らしかったブリーズは、ここ数日前に突然腎臓を患い
獣医も出来る事が無いと言うので、死ぬのを待つばかりだという事でした。

(詳しくは、当時のサウジーのFBページに載っています)

正直、英語で医学的な事を理解するのは難しいです。
たとえば、糖尿病を英語で何というか、すぐに分かる人は少ないと思います。
私たちは、ジョンから聞いた「タンパク質が腎臓を通じて失われていく」という
説明を元に調べてみると、ネフローゼという病名が出てきましたが
これには、死亡率100%というような事は書かれていません。

ただ、それだけでは無いようで、たぶん私たちの理解以上に重篤な
状況だったのだと思います。

ブリーズは、キャリアドの姪で
バルライオンのトップビッチでした。
まだ4歳になったばかりで、そのクオリティと性格の良さは
去年一緒に滞在したスティリーのリーさんを唸らせたほどです。

私もブリーズが大好きで、欲しいなぁ・・と思っていました。

その彼女が、今は痩せて、赤茶けて、しんどそうに台所に居ます。

日に日に弱っていくブリーズ。

最初は、生肉などを少し口にしていましたが
そのうち、段々と食べなくなりました。

私は為す術もなく、ただただ心を痛めていましたが
朝夕の運動は私の役目だったので、彼女に合わせてゆっくりと
亡くなるその日まで、裏の広大な敷地を一緒に散歩しました。

死を間近に控えていても、彼らは決してジタバタせずに
毅然としている事には、いつもいつも感動を覚えると共に
その悲しみも倍増します。

私は、彼女が段々と弱って、台所で伏せっている姿より
キッチンの裏手の斜面で、死の直前に
自分が生まれ育った大地を、心に焼き付けるように眺めていた彼女の姿に
涙をこらえる事が出来ませんでした。

彼女は、とても自然な姿で
日が暮れるまで、自分が生まれ育った大地を見つめていました。。。。。

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そして、私の誕生日に、
みんなに見守られながら、虹の橋を渡りました。

私たちは、みんな子供のように号泣しました
もちろん私は最後に「ダイアナに宜しくね」と言いました。

そして母であるウインデーの傍に眠りました。

私は偶然にもこの場に居合わせただけですが
わずか4歳で、突然に逝った彼女を思うと
この悲しみは何とも形容しがたいものでした。

しかし、ブリーズに大きな期待をかけて
愛情を注いで育ててきたジョンやサウジーの悲しみと喪失感は
遙かに大きく、計り知れないものだったと思います。

それでも彼らは、私のために
その日プレゼントを用意して、バースディ・ディナーに連れていってくれました

その日の悲しい出来事には一切触れず
ただ誕生日を祝ってくれました

そして、プレゼントは特別なバッグとベイトバックでした
ここにはブリーズとキャリアドという、バルライオンの
素晴らしいビッチ達が象られていました

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その日、ジョンは私に一つの頼み事をしました。
彼は改まって私に言いました
「ブリーズは、私のトップビッチだった。
しかし彼女亡き後は、キャリアドがトップビッチなので
ブリーズに予定していたブリーディングを、代わりにやって欲しい」と。

私は即座にイエスと答えました。
私とキャリアドで素晴らしい子犬を生みだし、
それがジョンに温かな癒しを与えられるのであれば
それは私がこれまで彼らにして貰った大きな恩恵に
少しでも報いる事が出来るのです。

私は今、これを書きながら
ブリーズを偲んで泣いていますが、
近い将来、素晴らしいブリーディングをして
あの地に素晴らしい子犬を送り届ける事が、
私にとって、大きな希望になっています。

さよなら、ブリーズ

また会う日まで・・・・

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【2013/07/23 14:13 】
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