英国訪問記
暑いですね~~。
うっとうしい雨が止んだと喜んでいたら
猛烈な暑さの京都です。

英国訪問記も、最終章になりました。

かねてから行きたかった、隣人SIANの羊牧場

イギリスは、ロンドンを少し離れたら
広大な牧草地に、羊と馬と牛しか見えない・・国です。
でも実際は、どのような生活が営まれているのか?
とても楽しみにしながら出かけました。

バルライオン犬舎から、車で5分ほど走ると
SIANの羊牧場に着きました。

ボーダーコリーのゲイルがお供です。

まずSIANが、放牧している牧草地へゲイルを放つと
ゲイルは、瞬く間に羊達を誘導します。

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羊さん達の左後ろ側に小さく写っているのが、ゲイル君。

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そのまま調子よく羊を集めながら、手前の囲いに誘導するゲイル。
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全部入りましたよ!と、ゲイル君。

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逃げ出さないように、囲いの入り口で見張ります。

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良く見ると、毛を刈ってある羊さんと
刈っていない羊さんがいます。
刈ってあるのが、シープ(大人)で
モコモコふわふわのが、この春に生まれたラム(子供)だそうです。

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この囲いの中から、数頭ずつ
手前の小さな囲いへ追い込みます。

sian9.jpg

数頭ずつ入った羊さん達に、おやつ(?)をあげるSIAN

sian6.jpg

ここからが大変な作業なのですが
ひづめの間をチェックして、炎症の有無を確かめて
傷や炎症のある羊さん達には、消毒と薬の塗布をしていきます。


有蹄類は、ひづめの間に炎症が起きやすく
こうしてまめにチェックしていくそうです。

そして一頭ずつ、爪を切ります。
しかし、大きな羊を一頭ずつひっくり返して世話をするのは重労働です。

同時に太ももの後ろ側をチェックしています。
これは、アブだかハエだか知りませんが(フライと言っていた)
羊の太もも後ろ側から、寄生し
そのまま内部を食べていくという、恐ろしい虫がいるそうで
それが居ないかどうかも、重要チェックポイントだそうです。


sian7.jpg

チェックと管理が済んだ子達には、宮島のようなヘラで
印をつけていきます。

今回の色は、オレンジ色。

良く見ると、うっすらと赤・緑などの色が見えます。
これは前回のチェック後の名残です。
こうして、毎回色を変えて
手落ちのないように、きちんと管理されています。

sian8.jpg

全員無事に終わり、ゲイルに誘導されて
広い牧草地へ帰っていく羊さん達。

sian12.jpg

私達がウロウロしているのが怖いのか
子羊が一頭、建物の陰に入ってしまいました。

sian11.jpg

さて話は変わりますが、この老朽化した古いお家。
上の画像7枚目も同じ家です。

屋根は所々壊れて、草が生えている部分があり
石壁や窓もボロボロ。

ふと見ると、FOR SALEの看板が立ててありました。
聞いてみると、叔父さんのお家だそうで
売りに出しているとの事。

この古民家(?)と、石焼き用の小さな小屋・・ボロボロ
(彼女はベーカリーと呼んでいました)
手前に、バーンと呼ばれる石造りの倉庫(これもボロボロ)

お家のバックヤードとして、1エーカーの庭(?)が付いて、、
さて、How Much ??
sian10.jpg

2千万円くらいかな?と思いきや
何と!!7000万円くらいだそうで、ビックリしました。

その上、リフォームにはとても厳しい規制があり
窓一つ、屋根一つ修理するにも
元通りに復元しなければならないそうです。

・・つまり・・現状と全く同じ素材でのリフォームが義務づけられているそうです。
快適な2重アルミサッシや、軽い壁材屋根材などは
一切使えない。

これは、およそ6~700年前の建物だそうで
建てられた年代によって、補修の方法が
法律で厳しく規制されているので
補修には億以上のお金が掛かるだろうとの話です。

「そんなんで、売れるんやろか・・?」と心で思いつつ、
英国の田舎が、今も美しく保たれているのは
こうした法規制のお陰なのですね


京都も町屋も、最近こそ色々と保存の声が上がっていますが
英国のように、石の文化ではなく
悲しいかな日本は、紙と木の文化なので
古い町屋も余り残っていません。

母が昔、「戦時中アメリカは京都の古い町や、文化財を守るために
爆撃を避けてくれたのに、戦後日本人自身が
それらを破壊した」
と言っていましたが
やはり、伝統と歴史を大切にする意識自体が
隅々まで浸透し、住民達も受け入れているからこそ
美しい昔ながらの風景が残っているのだと感じました。

SIANは、生粋のウエールズ人
小学校を卒業するまで、英語が話せなかった(!?)と言うくらい
ウエールズで生まれ、ウエールズで育って
今も、これからもウエールズで生きて行きます。

羊の一頭一頭に話しかけながら
まるで私達が、自分のラブ達の説明をするみたいに

この子は、何歳で・・」とか
この子は、私のお気に入りで、ペット羊なの」とか

ひづめのチェックや、爪切りのあいだも
「良い子ね~~、温和しくしてよ。」などと
愛おしそうに、話しかけながら作業を進めていました。

実際の羊飼いの仕事の多さと大変さを、目の当たりにして
こんな重労働は、大変だろうと驚いてみていた私ですが

「もう少し羊の数を増やしたい」
「私はこの故郷と、羊が大好きなの」と、夢を語るSIAN。


彼女の逞しさと素朴さ
そして明るさと親切さ。


いつまでも元気で頑張って欲しいです。
また来年も会いましょう!!


今夜はもう一泊ジョンさん宅にホームステイして
明日ウエールズを発つ予定です。
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【2010/07/01 18:06 】
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