さかのぼりブログ 後書き
昨日までの春日和が一転、今日は寒い日になりました。
ショーは如何でしたか?
お疲れ様。

昨日は、ロータスの抜糸と
子犬達の2週間検診に行ってきました。
一度の人口哺乳もなく、子犬達を3倍の体重に育てたローママは
綺麗に抜糸をして貰いました。

子犬達は、目が開き始めました。

3-1-1.jpg

この子は、みどり君。
体重も一番重くて、目も一番に開いて
立ち上がりも一番早かったので
昨日3月1日付で、モリアゲ隊 隊長に任命されました。
皆さん、隊長をよろしくお願いします。

さて、前回の続きを書きます。

先日は、AIを決意した理由を述べましたが
今日は具体的な最後の一歩となった、JAHD 森先生から許可を頂いたので
セミナー内容を、ご紹介します

日本でも、近年関節形成不全については
みんなの知識や意識も高まり、特にラブラドール達は
罹患率が高いと言うことと、ブリーダー仲間の意識も高いので
現在は多くのラブラドールが、評価を受けています。
この事は、とても喜ばしい事です。

けれどセミナーで森先生が講演された、「家系全体を見る」という
レベルには、まだまだ達していません。
これは日本に於いて、スコアーを調べる事自体が
まだ始まったばかりなので、仕方ないのですが
1%でも良い犬を作ろうとする場合には、少々物足りないものでした。

先進国では、40年前からの取り組みがなされており
従ってデーターも充実している上、英国に於いては
一頭のスタッドから生まれた子犬達を、家系全体で調べる冊子も
年に4回発刊されています。

多くのブリーダー達が、このサプリメントを参考にしています。

DNAが解明されている遺伝病は、100%コントロール可能ですが
形成不全のように、多因子が絡んだ複雑な疾患の場合は
現在このようなデータを元に、可能性を極めていくしかありません。

その意味で、今回は家系を見据えた選択繁殖を選んだのでした

この家系全体を見る必要があるという、森先生のセミナー内容を
以下の通り、ご紹介させて頂きます。

*********************************
以下の通り、AとBの本犬自身は血統図で見る限り
共に正常値です。

図1

図2

しかし、以下の通り
AとBを兄妹を含む家系図で見た場合には
明らかに、違いを見つけることが出来ます。

図3

図4

********************************

次に家系選抜について、血統の明らかな犬の家系図を
下記の通り作成しました。

♂親を□、♀親を大きな○で示し、
子犬については性別に関係なく小さな○で示してあります。

評価を行った個体を青で示し、その内CHD罹患犬を赤で示しました。

特徴的に疾患が認められる系統を抜き出しました。☆この部分になります。

この家系図では、♂親Aは1~4までの4頭の♀親と交配を行っており、
いずれの交配においてもCHD罹患犬が生まれていることから、
♂親AはCHDの因子を持っている可能性が高いと推測されました。☆。

また、この家系図では、♂親Cが5~7までの3頭の♀親と交配を行っており、
どの交配においてもCHD罹患犬が生まれていることから、
♂親CがCHDの因子を持っていると推測され、
また、♀親8はDEFの3頭の♂親と交配しており、
DFとの間にCHD罹患犬が生まれていることから
メス親8も因子を持っていると考えられ、
さらに家系図をたどると、オス親Cとメス親8はともにオス親Gを父親に持ち、
この家系ではオス親GがCHDの因子を持っていたために
その子孫にCHDが生じているものと考えられました。

このように、近縁個体の情報を得ることでCHDを系統的に評価でき、
家系選抜によってCHD罹患率の減少がより効果的に行えると考えられます。


図10

*******************************

このセミナー内容は、大変重要であり
今回私がAIを決心した大きな理由でもありました。

残念ながら、日本では此処まで家系を辿ることが
出来なかったからです。
しかし近い将来、データを積み重ねて
日本でも、この様な検索が可能になることを願っています。

その為にも、私達は一頭でも多くの検査・評価を継続して
そしてデータを積み上げていかねばなりません。


ブリーディングに関わっている以上、
私達はそこから何らかの利益を得ることになります。


商業ブリーダーさんに於いては、金品かも知れませんし
私のようなシリアスにとっては、喜びかも知れません。

しかし、種類はともかく何らかの喜びや利益を得ている以上
それに対する義務は果たさねばなりません。

この事を肝に銘じ、将来は日本でも海外並みの検索ができる状況を
私達で作っていこうではありませんか。
そしてそれは、私達に将来必ずや
得難い利益をもたらしてくれると確信しているのです。




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【2009/03/02 20:19 】
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0)
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コメント
4日はありがとうございました。
仔犬を見ていると、ついつい長居してしまいました。

お願いなのですが、この日の記事をうちのブログに転記させてください。
これは、とっても大事なことで、たくさんの皆さんに知ってもらいたいと思っていました。あのときの、森先生の講義をどうやって文章にしようかな、と思っていたら、先に分かりやすく作っていただいてありがとうございます。ちゃっかり拝借します。
【2009/03/06 09:16】
| URL | マリオン #aSiatIOY[ 編集] |
> 4日はありがとうございました。
> 仔犬を見ていると、ついつい長居してしまいました。
>
> お願いなのですが、この日の記事をうちのブログに転記させてください。
> これは、とっても大事なことで、たくさんの皆さんに知ってもらいたいと思っていました。あのときの、森先生の講義をどうやって文章にしようかな、と思っていたら、先に分かりやすく作っていただいてありがとうございます。ちゃっかり拝借します。

マリオンさんへ

こちらこそ、いつもありがとうございます。
先日も遠いところ、お世話になりました。

またいつでも遊びに来て下さいね。
子犬達も、もう10日も経てば一緒に遊べるようになりますから
もっと楽しいですね。

記事の転載、勿論OKです。
JAHDの森先生にも、ブログ掲載の快諾を頂いています。
もっともっと広めて行きましょう。

ブログにも書くつもりですが、海外でこの様な取り組みが
始まった頃は、現在ほど獣医学も進んでいなかった筈だし
海外のブリーダー達は、もっと苦労しながらも
地道に一歩一歩進んできたのだと思います。
一朝一夕に出来たことでは無い筈です。
そう思うと、勇気が湧いてきませんか?
昔より今の方が、ずっと情報や医学も進んでいます。
きっと私達にも出来るはず。
一緒に頑張りましょう!!
【2009/03/07 01:41】
| URL | Kaori #-[ 編集] |
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