こんにち▼・。・▼」」」」ーワンワン!!
一週間ほどブログを書かない間に、すっかり秋らしくなりました。
今日は英国LRCのイヤーブック掲載料金(£)を買うため
京都駅まで行ってきましたが
さすがに観光客が多くて、道中も駅前も
沢山の人で溢れていました。
さて一昨日の日曜日は、私が参加・活動している
NPOアンビシャスのイベント
「ワンデーランダーランド」が
京都の烏丸御池にある「新風館」で開催されました。
「
犬とのふれあい」をテーマに、ボランティアやセラピー
ワンワンパトロールなどで活動し、社会に於ける
犬の地位が
少しでも
向上するのを目的として、活動しています。
今回は第2回目の開催になりますが、ステージでは
介助犬や盲導犬のデモンストレーション、ダンスを披露。
今年の夏、小淵沢で見た「馬のラインダンス」もそうでしたが
今回ステージに立ってくれたわんちゃん達は、みんな一生懸命
自分のダンスを頑張ってやってくれて、
見ていると本当に胸が熱くなりました。


わんちゃんのファッションショーなども開催。
やっぱり小さい^(・T・)^達は、何を着ても可愛いね!!

ブースは、お手入れコーナー、健康・しつけ相談
リサイクル商品の販売などもありました。
私は「遺伝病を減らすため、みんなが出来ること」をテーマに
今回関東からわざわざ来て下さったJAHDの先生方と
ステージとブースをやりました。
まず第一回目のステージでは、遺伝病に関するQ&Aです。

この質疑応答は、以下の通りでした。
少々長いですが、全文ご報告致します。
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「遺伝病を減らすため、みんなが出来ること」Q&A
1、Q 生まれながらの先天性疾患は、確実に遺伝、つまり遺伝性
疾患と考えて良いのですか?
A 先天性疾患と遺伝性疾患とは定義が異なります。
先天性とは出生時に存在する,何らかの素質,
特異性,奇形,疾患などを指します。
つまり先天性疾患は、妊娠中から出生の瞬間までに起こる
何らかの影響や遺伝のいずれかによって生じる疾患のことです。
遺伝性とはDNAによる細胞の遺伝暗号情報によって、
親、先祖から子孫へ伝わる形質や性質のことで、
そのことが発症に対する主たる要因である場合に、
遺伝性疾患と呼ばれます。
従って、ある犬種や家系に発生が特異的に多い疾患には
何らかの遺伝的背景が存在しているのだと考えられます。
2、Q 遺伝性疾患にとって交配する際にオス犬とメス犬とでは
どちらが重要なのでしょうか?
中には犬は母犬が重要と言う人もいますが、
遺伝性疾患も雌の血統が重要なのでしょうか?
A 遺伝性疾患にとっては、オスとメスとは両方とも重要です。
伴性遺伝といってX染色体が絡んだ疾患では、
多少オス犬とメス犬との意味合いが異なってきます。
それ以外の疾患では、成長速度や、体格などの
環境要因の違いによってオスとメスとの発現する率に
違いが出る疾患はありますが、
オスメスというよりも問題となる遺伝子を持っているかどうかが
重要になります。
3、Q 残念ながら日本はまだまだ遺伝性疾患の取り組みが
遅れているようですが、アメリカやヨーロッパから購入すれば
遺伝性疾患の犬は確実避けられるのでしょうか?
A アメリカやヨーロッパだからといって
全頭が 完全無欠な犬ではありません。
ただ、40年も前から対策を講じてきた結果、
分かっている遺伝性疾患については、
発生率がかなり抑制されています。
海外から入ってくる犬でも交配をする際には、
たとえその子に問題が無くても、
重要なのはキャリアーの存在です。
見た目に正常な犬でも遺伝子を持っているキャリアーが
2頭合わされば
劣性遺伝であれば疾患を持った犬を生んでしてしまいますし、
また劣性遺伝ではキャリアーと疾患を持つ犬とを交配させると
さらに疾患を持った子が生まれやすくなります。
また多遺伝子性疾患の場合には、遺伝子の組み合わせによっては
海外の正常な犬と掛け合わせても
子犬は発症してしまう場合があります。
したがって、海外、日本問わず重要なのは、その犬の家系に
発症している犬がいないかを全頭検査し、確認することなのです。
その全頭確認する事を、今欧米諸国では取り組んでいるのです。
4、Q 最近DNA検査という言葉を良く耳にしますが、
股関節形成不全や膝のお皿の脱臼はDNA検査で分からないのですか?
A 残念ながら現在の所、DNAでは分かりません。
その要因は多遺伝子性疾患であると考えられているからです。
現在日本でDNA検査が可能な疾患も何個かありますが、
遺伝性疾患の中では極少ない数です。
また、そのDNAによって調べられる疾患の中には日本でほとんど
発生していないかも知れない疾患もあります。
DNAだけで診断がつくという疾患は
単一の遺伝子のみで疾患が起こるものなので、
遺伝様式が確実に理解されている疾患ということになります。
そういった疾患に対しては、或る意味交配を行う犬さえ
調べてしまえば、突然変異が起こらない限り、
全頭を調べなくてもすぐに無くすことができます。
骨・関節系の遺伝性疾患、中でも股関節形成不全やお皿の脱臼、
また肘の異形成症は、かなり発生数が多い上に
複数の遺伝子が絡んだ疾患です。
なので、交配するしないに拘わらず、検査を受け、
その結果をきちんと登録して下さい。
また交配する場合は、勿論発生のリスクの少ない家系を選んで
交配をする必要があります。
5、Q 先生は遺伝性疾患に関してヨーロッパなどにも行かれていますが、
日本と違うと感じる点はありましたか?
A ヨーロッパとは完全に犬に対する文化の違いを感じました。
小学生のころから犬学を授業の中に取り入れ、
また犬の健康・福祉に対して
国民全体が努力している北欧地域とは文化が大きく異なります。
また基本的に犬の飼育頭数がヨーロッパ諸国は
日本等と比べて少なく、
また、1つの犬種に愛情を注ぐ人が多いです。
したがって、ブリードクラブがかなり発展しています。
やはり、純血犬種を自分たちで作り出してきたという誇りが
強いのかもしれません。
6、Q 股関節形成不全は、どうして成犬になるまで検査が
出来ないのでしょうか?
A 股関節形成不全は多くは4ヵ月頃から股関節に緩みが生じ、
それにより構造的な異常が生じ、結果的に二次的な関節炎が
引き起こされる疾患です。
生後4ヶ月での股関節の緩みは、診断可能なペンヒップ法という
特殊な検査を行わない限り、単純な検査ではこの股関節の
初期の変化の緩みは診断することができません。
しかし、ペンヒップ法は絶対に麻酔が必要で、
さらに撮影は認定を受けた獣医師しか行なうことができません。
一般的な検査でも、明らかな異常は分かるのですが、
正常であることを証明できないという背景があります。
生後12ヵ月を過ぎれば、通常のレントゲン写真に
二次的な関節炎の所見が現れてくるため
この時点になってようやく診断がつけられるようになるのです。
7、Q 遺伝性疾患を減らす上で、我々犬に携わる人々、
並び飼い主が出来る具体的なことは何ですか?
A 先ほどお話しました通り、単一遺伝子でDNA検査の
可能な疾患では、
交配をする際に検査を行えば確実になくなります。
しかし、問題となっている遺伝性疾患の多くは
DNA検査を行うことができません。
特に、股関節形成不全や肘関節異形成症は発生数が多い上に
複数の遺伝子が絡んだ疾患です。
したがって、可能な限り全頭検査を行い、
その結果をきちんと登録し、
発生リスクの少ない家系を選びながら
交配を続ける必要があります。
したがって、皆様には、犬を交配するしないに関係なく
生後12ヵ月をすぎたら検査を受けて頂き、
その結果を、明日に繋げるために
きちんと登録して頂きたいのです。
また今後は、その他の疾患についても
犬種によって、どのような遺伝性疾患が多いのかを調査し、
その犬種に最も影響が出ている疾患を減らしていく計画を
立てていかなくてはなりません。
そういった調査にも積極的に参加して頂きたいです。
8、Q 遺伝性疾患への取り組みを成功させる為には
何が重要だとお考えですか?
A やはり、ブリーダー、飼い主、トレーナー、獣医師など
犬を扱う全ての人の情報交換のネットワークが
上手く機能する社会ができることです。
現状ではかなり発展途上な状態だと思います。
中には公開結果を半ば犯人探しのような後ろ向きな情報として
とらえている人もいます。
折角疾患が起こったことを外部に発表し、次の交配に前向きに
取り組んでいる「犬を愛する良心的なブリーダー」に対し、
疾患が出たことを逆手に、悪徳ブリーダーと称してしまうような
悲しい現実もあります。
それではこの遺伝性疾患に対する取り組みは成功しません。
その為にまず「みんなが検査を受け、その結果を登録するのが
当然な社会」を目指せば、ヨーロッパのように成功することが
できると思います。
今日ここに来られた皆様には、検査をうけて登録するという
少しの努力をお願いできればうれしい限りです。
ただし、最後に皆さまに今一度お願いしたいことは、
Q&Aの中で先生も仰っていた通り
最近獣医学の発展で、様々な病気が解明されてきましたが
しかしその結果を受け取る側、つまり私達人間の側が、
しっかり理解することが必要だと言う事です。
「様々なテストを受け、その結果を知ることは、
それらはブリーディングにおいて、きちんと生かされたり
また不幸にも遺伝病の子達が、その生涯を少しでも元気で
楽しく暮らせるために使われるべきもので、
問題の遺伝子を持った犬をあぶり出すためのものではない」
ということを良く理解して頂きたいと思います。
「検査をすること」で、問題の犬達をあぶり出すのではなく
「検査をしないこと」で起こる「不幸」を無くしていく努力を
私達全員が、今真剣に考えるべきだと言う事を、
改めて付け加えさせて頂きたいのです。
これを間違うと、これら全ての検査の意味が悪い方向に向かいます。
私達受け取る側の知識が曖昧で、また考え方も未熟な場合には
問題の個体の悪口を言ったり、まるで悪者のような扱いを
する結果になりかねません。これでは何の意味もありません。
これらを良く理解した上で、将来遺伝病で苦しむ子達を減らすため、
皆さんのご理解と検査登録のご協力を切望しています。
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この後、恒例の
ファッションショーに出ました。
いつも可愛く着飾った小型犬達には、太刀打ちできないし・・て
辞退していましたが、今回は大型犬が一頭も居ないから
何とか出て頂戴!!って頼まれて・・・
それじゃ、って出ることになりましたが
今年のテーマが
「クリスマス」だって事も知らなかったので
ダイアナは、セサミストリートのビッグバードになるつもりでした。
直前になって、テーマがあるのを知って、とにかくサンタさんの
帽子をかぶり、お友達のサスケ君がトナカイになって
二人で一緒に出ました。
あ~~、これって少々虐待かも?・・・って思いながら・・
でも身びいきで言うのでは無く、今回のダイアナは来場者の方々に
とっても人気で、至る所でカメラを向けられ、ご機嫌さんでした。


またこの日は、見事
「新風鑑賞」に輝き、素敵な景品をゲット!!
入賞発表があって、思わず客席に
深々と頭を下げるダイちゃん。

今年は、準備から始まり、ブースをやって
超真面目に遺伝病のレクチャーをやって、
「ダイアナのお笑いファッションショー」をやって
と~っても盛り沢山の忙しい一日でしたが、楽しかったっす。
あとは、群馬を楽しみにしている今日この頃です!!