中学校の同窓会案内が届き、
しばし、思いを馳せています。
私には大切な恩師が居ました。
中学3年の担任の先生です。
先生は、その年に初めて教師になられた新米先生でした。
初めての年に、いきなり中学3年生の担任を任された訳です。
私達は確か14歳くらいだったと思うのですが
先生は22-3歳だったので、8歳くらいしか離れていなかった。
手強い中3の、それもツワモノ揃いのクラスだったので
先生も大変だったと思うけれど
この1年間が、私達にも先生にも大きな一年になりました。
卒業後も、もう何十回と同窓会を開催し
沢山の思い出を育んできました。
先生は、その後、大変出世されたのですが
その先生が、ある時同窓会の相談に訪れた私に
仰ったことがあります
「僕は、多分、同期の中では
一番出世したと思う。
そして、それは、お前たちのお陰なんだ」
私が、「どうしてですか??」と聞くと
先生は、答えました。
「あの一年が楽しかったから」と。。。。
こんなに嬉しい会話は、私の人生の中でも
貴重なもので、今もはっきりと覚えています。
その先生が引退されるその年にも、
お祝いを兼ねた同窓会を計画し
その時に先生から、お誘いの文章を書いて貰ったのですが
今も先生の言葉は、私の宝物です
その抜粋を、紹介します。
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3年7組のみなさんへ
3年7組のみなさん、お元気ですか。
私は、36年の教師生活にいよいよピリオドを打つ時がきました。
思い起こせば、あなたたちとの出会いが、教師の出発点でした。
あの時がなかったら、きっと今日の日を迎えられなかったと思います。
いつも回りの人に自慢していることですが、
いまだに36年前のあなたたち全員の名簿を諳(そら)んじて言うことができます
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その頃は、荒れている生徒たちの事を
「不良」とか、
「ワル」とかと呼んだ物でしたが
先生は、絶対に、不良と言う言葉と
ワルと言う言葉を使いませんでした。
いつも、「やんちゃ」と言っていたのです。
後日、先生にその意味を尋ねた時の返事は
今も、私の人生の指標の一つになっています
先生は、こう答えました
「不良」と言う事
「ワルい」と言う事は
絶対に否定されなければイケない
絶対に肯定してはイケないだから、ボクは生徒を「不良」と言わない
ただ、「やんちゃ」なんだと言う。

つづく。。。